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古フランス語

-ard

人を表す名詞を作り、しばしば軽蔑を示す

英語での現れ方

古フランス語で人を表す名詞を作った接尾辞で、ゲルマン語で「強い・硬い」を意味した語に遡るとされる。もとは強調の働きだったが、英語では「〜しがちな困った奴」という軽蔑の色を帯びるものが目立つ。drunkard(飲んだくれ)、sluggard(怠け者)、laggard(のろま)、dullard(鈍物)、coward(臆病者)、bastard、dastardly がその一群で、cowardice・cowardly・bastardy のように派生も揃う。wizard は「賢い」を意味する語に付いた形とされ、こちらは魔法使いという肯定寄りの意味に落ち着いて、wizardry・wiz と広がった。

人以外に付くと評価は中立になる。物を指す standard(旗印→基準)は英語で最も生産的な語で、substandard・nonstandard・standardize・standardization と長い派生列を持つ(-ize と -ise の綴り違いに注意)。ほかに placard(掲示)、brassard(腕章)、bollard(係船柱)、billiard、milliard(10億)、cockade(帽章)がある。動物や魚の名にも多く、mallard(マガモ)、buzzard(ノスリ)、gurnard(ホウボウ)、pilchard(イワシ)が並ぶ。-ard を見たら、人なら悪口、物なら中立と当たりを付けるとよい。