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ゲルマン祖語

*blōþą

英語での現れ方

ゲルマン語の「血」がそのまま blood になり、英語ではこの語を前に置く複合が非常に多い。体の話では bloodstream(血流)・bloodline(血統)・bloodshot(血走った)・bloodstain・bloodletting(瀉血)・bloodmobile(献血車)・bloodstock(血統のよい馬)。荒っぽい語では bloodlust・bloodthirsty(血に飢えた→残忍な)・bloodshed(流血)・bloodbath(大虐殺)、動物や植物の名では bloodhound(血の跡をたどる犬)・bloodroot・bloodstone。形容詞 bloody は英国口語で強めの罵り語としても使われ、その婉曲形が bally とされる。動詞は母音が変わって bleed になり、bleeder・nosebleed。

意外な仲間が bless で、古英語 blētsian は「血を注いで聖別する」という異教の儀式の語だったとされ、キリスト教化のあとに「祝福する」の意味だけが残った。blessing・blessed・blessedness・unblessed、詩や慣用句に残る短縮形 blest。コツは、blood 系は綴りが blood- に固定されるので複合語の後半だけ読めばよいこと、bless は意味が離れているので「語源の話」として別枠で押さえることの二点。