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ゲルマン祖語

*bindō

英語での現れ方

ゲルマン祖語では「縛る」という動詞のそばに、「縛るもの」を意味する名詞が並んで存在していた。英語でその名詞側の直系にあたるのが bine(つる)と band(帯・ひも・一団)で、band は「一つに束ねられたもの」から音楽の集団まで意味を伸ばしている。bindweed・woodbine のような植物名は、巻きついて縛るイメージがそのまま残った例。

語幹の母音が i / a / ou と入れ替わるのはゲルマン語の古い交替で、現代英語でも bindbound の不規則変化として生きている。bind 側は binder(綴じ具・製本業者)、binding(製本・拘束力のある)、bindery(製本所)、bindable と道具や仕事の語をつくり、bound 側は unbound・rebound に残る。spellbinder(聴衆を釘づけにする話し手)まで含めて、「縛る」の比喩の幅が広いのがこの家族の特徴。