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ゲルマン祖語

*stikkōną

英語での現れ方

ゲルマン語の「突き刺す」動詞から来ていて、英語の stick には「刺さる」から出た二つの顔が同居している。ひとつは名詞の「棒」で、刺したり突いたりする細い木を指し、複合語の後半に立って yardstick(物差し)、drumstick(ばち)、broomstick(ほうきの柄)、candlestick(燭台)、breadstick、matchstick、nightstick(警棒)、dipstick(検油棒)、lipstick、joystick と、形が棒状のものを次々に作る。もうひとつは動詞の「くっつく」で、刺さったものが離れないところから sticky(べたつく)、stickiness、stickily、sticker(貼るもの)、nonstick(焦げつかない)が生まれた。

コツは「刺さって離れない」という一枚の絵で両方の意味をつなぐことで、そうすれば stick to(固執する)のような使い方も無理なく収まる。不規則変化の過去・過去分詞が stuck で、be stuck は「動けない・行き詰まった」、unstuck は逆に「外れた・うまくいかなくなった」を指す。注意点は、名詞の複合語では「棒」、形容詞・動詞では「粘着」と意味の軸が入れ替わること、そして slapstick(どたばた喜劇)のように、元は舞台で打ち合わせて音を出した棒から来た比喩的な語もあることである。