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印欧祖語

*wenh₁-

望む・愛する

to desire or love

英語での現れ方

ゲルマン語側では「望む」から意味が枝分かれした。win はもとが「努力して手に入れる」で、そこから「勝つ」になり、winnings(賞金)・breadwinner(一家の稼ぎ手)に古い意味が残る。winsome は「喜びを与える→愛嬌のある」。wish は素直に「望む」で、wishful thinking(希望的観測)の wishful、wishbone(願かけに引っぱる鳥の叉骨)。wonder は「望んで見つめる」から「驚き・不思議」になり、wonderful は「驚くほどすばらしい」。wean は「(子を別の食べ物に)慣れさせる→乳離れさせる」、wont は「慣れ」で、unwonted(いつもと違う)はその否定形。

ラテン語側では愛の女神 Venus とその動詞 veneror(敬い願う)から vener- が来て、venerable(敬うに値する・由緒ある)・venerate(崇敬する)・veneration。venereal は「愛の→性の」で、医学用語として残る。venom は「(愛の)媚薬」を意味した venēnum が「毒」へ転じた語で、venomous は「毒のある」と「悪意に満ちた」の両方に使う。venison(鹿肉)は「狩りで得たもの」、venial(許される程度の)は「好意・許し」を表す venia から。w- で始まればゲルマン系、ven- で始まればラテン系、と二つに分けて覚えるとよい。