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印欧祖語

*ḱewb-

曲がる

to bend, curve

英語での現れ方

「身を曲げる・横たわる」を意味した印欧祖語で、ラテン語 cubō / -cumbō(横たわる)が英語に大量の語を送り込んだ。cub の枝は、incubate(卵の上に伏す→抱卵する・培養する)と incubator、眠る人にのしかかるとされた incubus と succubus・succuba、concubine(共に横たわる者→側室)、cubicle(寝室→小仕切り)、医学の decubitus(横臥)。cubit は肘から指先までの長さを表す古い単位で、cubital は肘の。cumb の枝は動詞的で、succumb(下に倒れ込む→屈する)、incumbent(職に就いている→現職者)、recumbent(寄りかかった姿勢の)と、接頭辞が姿勢の向きを決める。

ゲルマン語系では体の曲がる部分として hip(腰)があり、hipbone・hipped が続く。バラの実を指す rosehip の hip は別語だが、どちらもこの根に連なるとされる。跳ねる動作の hop・hopper・grasshopper・treehopper・hopscotch・bellhop(呼ばれて跳んでいく給仕)や hobble も、身をかがめて跳ぶイメージでここに数えられるとされる。

現代語で最も語数が多いのは cod の枝で、ラテン語 codex(板→書物)を経た code から codify・codon・encode・decode・encoding・decoding・decoder・microcode・postcode が広がった。cub / cumb を見たら「横たわる」、cod を見たら「体系化された書き付け」と読み分けるとよい。