印欧祖語
*swéh₂dus
英語での現れ方
- sweetsweet・sweeten・sweetener・sweetness・sweetly・sweetheart・bittersweet・unsweetened
- suavsuave・suavity・suavely・suaveness
中心の意味は「甘い」。ゲルマン語系の sweet がそのまま残り、動詞化した sweeten(甘くする)、道具・物質を表す sweetener(甘味料)、性質の sweetness・sweetish(甘ったるい)を作る。人や物への比喩では sweetheart・sweetie(いとしい人)となり、否定や対比では unsweetened・unsweet・semisweet(半甘の)・bittersweet(ほろ苦い)のように、甘さの度合いを前の要素で調節する形が多い。sweetbread(子牛などの胸腺肉)や sweetbrier/sweetbriar(ノイバラ)、sweetsop(バンレイシ)のように、甘い風味や香りから付いた食材・動植物名にも入る。
ラテン語 suāvis(心地よい)から古フランス語経由で入った suav は、味覚ではなく人の物腰に使われ、suave(物腰のなめらかな)、suavity・suaveness(如才なさ)、suavely となる。同じ祖形から出ながら、本来語の sweet が味と情愛を、借用語の suav が態度を担当する、という役割分担になっているのが覚えどころ。綴りも sweet は ee、suav は ua と大きく違うので、両者を結びつけるには「快い」という共通の芯を意識するとよい。