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印欧祖語

*bʰéydt

割る

to split

英語での現れ方

もとの意味は「割る・裂く」で、ゲルマン語ではこれが「噛む」に定まった。英語の bite がその中心で、活用は bite–bit–bitten。派生・複合は噛む場面をそのまま表し、biter・biting・snakebite・frostbite・overbite。「割り取られたもの」から名詞の bit(一片・少し)が出て、a bit of … のような日常表現になり、さらに二進数一桁の名にも転用された。味覚に移った bitter(噛みつく味→苦い)は感情にも使われ、bitterness(苦さ・恨み)・bitterly・bittersweet・bitters・bitterroot と広がる。

使役の形からできた bait は「噛ませるもの→餌」「けしかける」の二つの意味を持ち、baiting・whitebait が続く。近年の語では byte が目立ち、bit との区別のために綴りを変えて作られた。kilobyte から megabyte・gigabyte・terabyte・petabyte・exabyte・yottabyte へと接頭辞で桁が上がり、tebibyte のような形は二の累乗を明示するために別に定められた単位。bet(賭ける)や beetle(噛む虫→甲虫)もこの語根に連なるとされる。「割る→噛む→一片→苦い」という順で意味の道筋をたどると、離れて見える語がつながる。