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イタリック祖語

*kaidō

切る

to cut

英語での現れ方

中心の意味は「切る」で、過去分詞 caesus から出た cis が「切り口」の系列を作る。incision(切り込み)、incisor(切歯)、excision(切除)、circumcise(周りを切る)、precise(前を切りそろえた→正確な)、concise(切り詰めた→簡潔な)。decide も原義は「切って決める」で、迷いを断つイメージから decision・decisive・indecisive が並ぶ。excise(切り取る/物品税)や precis(要約)のように、綴りは同じでも分野で意味の離れた語がある点に注意したい。

もう一つの顔が「切り倒す→殺す」で、接尾辞 cide が「〜殺し・〜を殺すもの」を量産する。suicide(自分)、homicide(人)、genocide(種族)、infanticide(幼児)、fratricide(兄弟)、tyrannicide(暴君)と、殺す対象が前半に来る型が完全に固定している。薬剤名も同じ型で、pesticide・fungicide・germicide・larvicide・bactericide は「何を殺す薬か」を前半が示す。cement は「切り出した石くず」から建材の名になったとされ、caesura(詩行を切る休止)とともに、同じ「切る」から離れて見える枝になっている。