イタリック祖語
*fāōr
英語での現れ方
- fabfable・fabled・fabulous・fabulously・fab・fantabulous・confab・confabulation
- fatfate・fated・fateful
- affab / effabaffable・affably・affability・ineffable・ineffably
- infaninfancy・infanticide
ラテン語 for / fārī(語る)から出た仲間で、「語られたこと」がそのまま名詞になった fab が中心にある。fable は語り継がれた話=寓話、その形容詞 fabled は「伝説に語られる」、fabulous はもともと「作り話のような」で、そこから「途方もない→すばらしい」と褒め言葉に転じた。省略形の fab、遊びで作られた fantabulous、くだけた confab(おしゃべり)・confabulation(談笑、医学では作話)も同じ筋にある。神々が語り定めたこととされる fat は fate(運命)で、fated(運命づけられた)、fateful(運命を左右する)と続く。
「語りかけられる」側から見た形が affab / effab で、affable は「話しかけやすい→愛想のよい」、affability はその性質、否定の ineffable・ineffably は「言葉にできない→筆舌に尽くしがたい」を表す。preface は「前もって語ること→序文」で、本文の前に置かれる言葉という原義が保たれている。話す力をまだ持たない者を指したのが infan で、infancy(幼少期)、infanticide がここに入る。コツは、この一族を見たら「誰が語るのか」を考えることで、神が語れば fate、人が語れば fable、まだ語れなければ infancy と整理できる。