中期フランス語
-ance
動詞から名詞を作る
英語での現れ方
- ancesurveillance・ambulance・ambiance・nuance・entrance・entranceway・insouciance・clairvoyance・deviance・seance・fiance・fiancee
フランス語で -ance と綴られた語尾が綴りごと借り入れられたため、語全体がフランス語の顔つきのまま英語に残っているのがこの家族の特徴。意味は「〜すること・〜の状態」で、surveillance(見張ること→監視)、clairvoyance(はっきり見えること→透視・洞察力)、deviance(外れること→逸脱)のように、動詞の内容に名詞の枠をかぶせる。ambulance は「移動する(医療の場)」から、nuance は「色合いの移り変わり」から出たとされ、どちらも今は具体的な名詞として固まっている。
借用のまま定着した語は綴りも発音も英語らしくないので、ambiance(雰囲気)、insouciance(無頓着)、seance(降霊会)、fiance・fiancee(婚約者)はひとかたまりで覚えるのが早い。コツは、英語には ance と -ence の二系統があると知っておくことで、同じ材料ファイルにある independence は -ence を取る。注意点は entrance で、名詞の「入口」(entranceway も同じ側)と動詞の「うっとりさせる」でアクセントが変わります。