EnglishBattle

印欧祖語

*peh₂w-

少ない・小さい

small, few

英語での現れ方

「小さい・少ない」が出発点で、ゲルマン系の本来語は few(fewer・fewest)、ラテン系は paup / pauc の pauper(持ち分の少ない人→貧者)・paucity(乏しさ)、そこから古フランス語を経た poor / pover が poor・poverty・impoverished を作る。「少ししか持たない」から「貧しい」へ、意味の橋渡しがそのまま見える系統。

もう一つの枝は「小さい者=子ども」で、ラテン語 pūpus / pūpillus から pup / pupp の pupil(生徒・瞳)・pupa(さなぎ)・puppet・puppy が出た。瞳を pupil と呼ぶのは、覗き込んだ相手の目に自分の小さな姿が映るからとされる。ギリシャ語 παῖς(子ども)由来の ped / paed は学術語を作り、pediatric(小児の)・pedagogy(子どもを導く→教育)・encyclopedia(教育の全周→百科)。同じ綴りの ped には「足」を表す別系統があるので、どちらの意味かは相方の語で判断する。puer の puerile・puerperal も「子ども」の層。