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イタリック祖語

*falsō

だます

to deceive

英語での現れ方

ラテン語 fallō「欺く・期待を裏切る」に遡り、その完了分詞から fals の一群が出る。false(偽の)・falsehood(虚偽)・falseness・falsity、動詞の falsify(改竄する・反証する)と falsification・falsifiable(反証可能な)。fail は俗ラテン語の動詞形が古フランス語を経て入った形で「期待に応えられない→失敗する」、faul は古フランス語 faute(欠け・過失)由来で fault(欠陥・過失・断層)。

同じ語根が fals / fail / faul / fall と綴りを分けて英語に入り、意味も「偽り」「失敗」「欠陥」に枝分かれしているのがこの家族の特徴。fall の fallible(誤りを犯しうる)・fallibility はラテン語の形をよく残した硬い語。faux はフランス語の綴りのまま入った形、falsetto はイタリア語の「偽の(声)」で裏声。unfailing(絶えることのない)のように、否定形になると肯定的な評価語になるものもある。