EnglishBattle

印欧祖語

*strebʰ-

英語での現れ方

ギリシャ語 στρέφω「向きを変える・ねじる」から stroph が来る。catastrophe は kata-(下へ)+ strophē で「ひっくり返ること→破局」、apostrophe は「そらすこと」で、文字を省いた印(’)と修辞の頓呼の両方を指す。詩の strophe は合唱隊が舞台を回った一区切りのこと。ラテン語 struppus(革ひも)を通った側は strap で、strapless・straplike・unstrap・straphanger(つり革につかまる客)・jockstrap のように「ねじって締める帯」の意味を保つ。bootstrap は「ブーツの引き革」で、自力で自分を引き上げるという比喩から機械の起動を指すようになり、boot・reboot はその短縮形。

医学・薬学の語彙は strept「ねじれた」から広がる。streptococcus はねじれて数珠状に連なる菌(口語では strep)、streptobacillus・streptolysin・streptokinase も同じ発想の命名。土壌菌 Streptomyces から抗生物質が次々に見つかったため、その名の後半が薬品名の接尾辞 mycin として独立し、streptomycin をはじめ erythromycin・neomycin・vancomycin・azithromycin などに受け継がれた。コツは、strap は日常語の「帯」、strept- と -mycin は理科系の専門語と層を分けて覚えること。