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西ゲルマン語

*nai

決して〜ない

never

英語での現れ方

打ち消しの n- を核にした語で、英語の否定表現の骨組みをほとんど作っている。no / neither は「そうではない」を短く言う形で、neither は nā(否)+ hwæþer(二つのうちどちら)から「どちらでもない」。not / nothing の系列は「少しも〜ない」を表した古い言い方が縮んだもので、nothing は no + thing(何ひとつない)、nothingness は虚無、notwithstanding は「それが妨げとならずに→〜にもかかわらず」という古い構文がそのまま一語になった例、whatnot は「その他なんでも」を指す口語。

naught / nought は「何もないこと・ゼロ」で、綴りが二通りある。数のゼロには nought(英)が使われ、come to naught は「無に帰す」。dreadnought は「何も恐れない(もの)」で 20 世紀初頭の戦艦名として有名になった。意味の変化が面白いのが naughty で、もとは「何も持たない→取るに足らない」から「品行が悪い」へ移り、いまでは子どもの悪さや際どい冗談を指す。naughtiness も同じ線。否定の語は文法の型として覚えがちだが、no・not・naught が一本の線でつながっていると見ると整理しやすい。