西ゲルマン語
*nain
英語での現れ方
- nonnonfiction・nonsense・nonsensical・nonlinear・nonessential・nonalcoholic・nonviolence・nonsmoker・nonpayment・nonunion・nonentity・nonbeliever
- nothingnothing・nothingness・nothings
「一つもない」を表した語で、nothing は古英語の nān þing(何一つない)が一語に固まったもの。-ness をつけた nothingness、複数形の nothings まで作られ、名詞として完全に自立している。同じ語は non の形で否定の要素としても働き、後ろの語の意味をそのまま打ち消す。
non- の持ち味は中立さで、un- や in- が「不十分・不適切」という評価を帯びやすいのに対し、non- は単に「〜でない」と言うだけである(nonfiction=虚構でない、nonalcoholic=アルコールを含まない、nonsmoker=喫煙しない人)。学術的な文章では次々に新語が作れるので、見慣れない non- 語は後ろの語だけ理解すれば読める。