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印欧祖語

*der-

裂く・引き裂く

to split, to tear

英語での現れ方

「裂く・引き剥がす」を意味した印欧祖語。ゲルマン語系の本来語が動詞 tear で、tear – tore – torn と変化し、tearaway は「引きちぎるように駆ける→無鉄砲な若者」。ここで必ず押さえたいのは、同じ綴りの「涙」の tear は別語源の別語で、発音も違うということ。tart(味が鋭い・辛辣な)は古英語 teart(厳しい)から来ており、tartly・tartness も同じ枝で、菓子の tart とは別。

ギリシャ語 δέρμα は「剥ぎ取ったもの→皮」で、学術語の derm はここから来ている。位置を示す接頭辞と組む型が便利で、epidermis(上の皮→表皮)、hypodermic(皮下の)、intradermal(皮内の)、transdermal(経皮の)。発生学では層を数えて ectoderm・mesoderm・endoderm(外・中・内胚葉)、動物名では pachyderm(厚い皮→ゾウなど)、echinoderm(棘のある皮→ウニなど)。taxidermy は「皮を整える術→剥製術」。医学語は dermatitis・dermatology・dermatologist と規則的に伸びる。try・trial は古フランス語の「選り分ける」から来て、この家族に連なるとされるが、由来には諸説がある。