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印欧祖語

*bʰéydʰeti

英語での現れ方

ラテン語 fīdō(信じる)・fīdēs(信頼)を経由した fid が最もよく見える形で、confide(相手に信じて打ち明ける)、confidence(信頼・自信)、confident(自信のある)、confidential(打ち明けられた→機密の)と、「預ける/預けられる」の線で意味が並ぶ。打ち明け相手を指す confidant・confidante、財産を信託で預かる fiduciary も同じ筋にある。否定の接頭辞が付いた diffident は「信じきれない→自信がない・遠慮がちな」で、overconfident・overconfidence は逆に信じすぎる側を指す。婚約者を表す fiance・fiancee は、同じ動詞のフランス語形から来ていて「(結婚を)誓って任せた相手」という成り立ちとされる。

ゲルマン語系の本来語では bid の骨格で現れ、bide(とどまって待つ)、abide(住む・とどまる→耐える、規則に従う)、abiding(長続きする)となる。ラテン語系が「信頼を預ける」なら、こちらは「相手を信じて動かずにいる=待つ」で、abide by(従う)の「身を任せる」感じは fid 側と地続きに読める。注意点は、confidential と confidentially のような派生が事務文書に多く、意味は「秘密に」で固定されること、そして diffident を「無関心」と取り違えないことで、あくまで「自信の欠如」を指す。