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古英語

for-

離れて・誤って・すっかり

away, wrongly; utterly

除去・禁止・強意の動詞を作る

英語での現れ方

古英語で動詞の頭に付いた接頭辞で、意味は三通りに分かれる。第一に「離れて・なくして」で、forget(つかまえておくのをやめる→忘れる)・forgo(無しで済ませる)・forsake(見捨てる)・forlorn(すっかり失われた→わびしい)。第二に「禁じる・拒む」で、forbid(禁じる)・forbidden・forswear(誓って捨てる)・forbear(差し控える)・forbearance。第三に「すっかり・徹底的に」で、forgive は「すっかり与える→許す」、fret はもともと「食い尽くす」で、そこから「すり減らす・いらだつ」に移った。fretful はその形容詞。

読解上いちばん大事なのは、よく似た fore-(前もって・先に)との区別。forgo(無しで済ませる)と forego(先に行く)、forbear(差し控える)と forebear(先祖)は綴りが一字違いで意味がまったく違うため、文脈で確かめる必要がある。また、この接頭辞は現代英語では新しい語を作らず、上に挙げた古い動詞に化石として残っているだけなので、for- を見ても分解せず語ごと覚えるほうが実際的。freight や fress のように、同じ接頭辞の大陸ゲルマン語形を含む語がオランダ語・ドイツ語系から入ってきたとされる例もあり、その場合 for- の形は表面に出ていない。