EnglishBattle

ラテン語

-iscus

所属を表す形容詞を作る

英語での現れ方

ラテン語の段階では「〜に属する・〜の出の」を表し、人名 Franciscus(フランク人の)などに使われた接尾辞。これがロマンス諸語で三通りに育ち、英語はそのすべてを取り込んだ。第一がイタリア語 -esco 由来の esque で、様式や雰囲気を言う語をつくる。grotesque(もとは洞窟の壁画風の装飾)、arabesque、picturesque(絵のような)、burlesque、picaresque が代表で、picturesquely・picturesqueness・unpicturesque・grotesquely と派生する。第二がフランス語 -ois / -ais 由来の ois で、産地や出身を示す bourgeois、turquoise、chinoiserie、bordelaise。

第三が古フランス語から早期に入り、綴りが英語風に崩れた組で、「宮廷風の」を意味した corteis が courteous・courtesy になり、discourteous・discourtesy・courteously を伴う。その courtesy が短縮されて curtsy / curtsey(お辞儀)となり、同じ語から二つの単語が分かれた。市民を意味する burgess も同じ接尾辞を含むとされる。現代では ese の形だけが生産的で、Japanese などの型を借りた legalese・telegraphese のように「その業界特有の分かりにくい文体」を皮肉る語をつくる。どのルートを通ったかで綴りも意味の色も変わるので、-esque は様式、-ois は出身、-ese は文体、と役割で覚えるとよい。