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印欧祖語

*trep-

向きを変える

to turn

英語での現れ方

ギリシャ語 τρέπω(向ける)由来の trop が主役で、「向き・向きを変えること」がそのまま意味になる。trope(言葉の向きを変える→比喩)、tropic・tropical(太陽が折り返す線→回帰線・熱帯)、entropy(内へ向かう→エントロピー)、tropism(向性)、heliotrope(太陽の方を向く草)、psychotropic(心に向かって働く)。isotropic・anisotropic(どの向きでも同じ/同じでない)は物理の必須語で、iso-(等しい)+ tropos と読める。医学の gonadotropin・thyrotropin のような tropin は「その器官に向かって働くホルモン」で、-trophin(栄養)と綴りが混同されやすい。

ラテン語側では trep の形で入り、trepidation(うろたえ・不安)、trepid、そこに in-(否定)を付けた intrepid(うろたえない→大胆な)が対になる。「向きを変える」から「(恐れて)逃げ腰になる」へ転じた筋とされる。turpitude(醜行・道徳的堕落)も同系とされるが綴りが離れており、troubadour(詩句を見つけ出す人)や retrieve(猟犬が獲物を見つけて戻す→回収する、retriever は元は猟犬)はフランス語経由で形がさらに変わった。trop を見たら「どちらへ向くのか」を前半から読み取るとよい。

この語源をもつ英単語