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古代ギリシア語

-ῐσσᾰ

男性名詞から女性名詞を作る

英語での現れ方

出発点はギリシャ語で女性名詞を作った -ισσα。これが教会ラテン語(abbatissa=女子修道院長)を通じて西ヨーロッパに広まり、古フランス語 -esse を経て英語の -ess になった。語源の経路が示すとおり、宗教や貴族の称号がこの接尾辞の古い層で、abbess・prioress・deaconess・countess・princess・empress がそれにあたる。神話や物語の語(goddess・enchantress・villainess・temptress・giantess)も古くから使われてきた。

付け方には型があり、-er で終わる語には単に -ess(murderess・manageress・shepherdess)、-tor / -ter で終わる語では tress に縮む(actress・waitress・huntress・seductress・sculptress・traitress)。動物では lioness・tigress のように、雄を表す語に付けて雌を指す。mistress は男性形に対応する女性形で、そこから miss・missus・missis という呼びかけの形が生まれたとされる。

読むときの注意は語感で、現代では性別を明示しない語形が選ばれる傾向があり、poetess・authoress・manageress・adventuress などは古めかしく、時に軽んじる響きを持つ。古い文章を読むための知識として押さえ、書くときは慎重に扱うのがよい。