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印欧祖語

*wéyh₁s

英語での現れ方

ラテン語 vīs(力)が中心にあり、そこから violō(力ずくで扱う)が派生して viol の形になった。violate は「力ずくで踏みにじる」、violent は「力に満ちた」で、どちらも「相手の意思を無視した力」というニュアンスを共有する。inviolate は否定の in- がついて「侵されていない」。

もう一本の枝はラテン語 vindex(力で権利を主張する者)で、vind の vindicate(潔白を力づくで立証する)と、フランス語を経由して弱まった veng の avenge・revenge・vengeance が並ぶ。vindicate が「正しさを取り戻す」方向に、revenge が「仕返し」の方向に振れているだけで、どちらも「力で埋め合わせる」が出発点。ふつう avenge は他者のための報復、revenge は自分のための復讐という使い分けをする。