EnglishBattle

印欧祖語

*ǵerh₂-

老いる・熟する

to grow old, to ripen

英語での現れ方

「熟す」と「年を取る」は同じ動きの表と裏で、ラテン語 grānum(穀粒)を経た grain は「実って粒になったもの」を指す。granary(穀物を貯める所)、granule(小粒)、granulate(粒状にする)と、粒のイメージがそのまま残る。granite は粒が見える石、garnet はザクロの粒のような赤い宝石、grenade はザクロ形の投擲弾からで、いずれも「粒・種」の連想でつながっている。本来語の系統では古英語 corn を経た corn(穀物、アメリカではトウモロコシ)と、その指小形の kernel(核・粒)になる。

ギリシャ語 γέρων(老人)から来た geron / ger は「年を重ねた」側で、gerontology・geriatrics のように医学の語を作り、progeria は早く老いる病を指す。churl は「一人前の男・自由農民」から意味が下がって「無作法者」になった語で、churlish にその含みが残る。読むときは、gran/grain なら「粒」、ger なら「老い」と二方向に切り分けるのがコツ。garnet・grenade のように綴りが崩れた語は、意味から粒のイメージを逆算すると覚えやすい。