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印欧祖語

*(s)mey-

笑む・喜ぶ

to smile, to be glad

英語での現れ方

この語根はラテン語で「驚くべき」を意味する語になり、そこから英語の mir 系統が生まれた。admire は ad-(〜へ)+「驚く」で「感嘆する」、その派生が admirer・admiration・admirable・admirably・admiringly。miracle は「驚くべきこと」そのもので奇跡、mirror は「(映して)見るもの」で鏡、mirage は「見えてしまうもの」で蜃気楼。つまり「感嘆」「鏡」「蜃気楼」という一見無関係な語が、すべて「見て驚く」で束ねられる。

marvel も同じラテン語の中性複数形が古フランス語で崩れた形とされ、miracle とは元をたどれば同じ語。marvelous / marvellous、marvelously / marvellously の l の数は米英差なので、どちらも読めるようにしておきたい。一方 smil はゲルマン系の本来語で、smile とその派生 smiley・smiler・smiling・smilingly、否定形の unsmiling・unsmilingly が並ぶ。「驚いて顔がほころぶ」という一つの反応から、ラテン語側は「感嘆・驚異」へ、ゲルマン語側は「微笑み」へ分かれたと考えると全体がつながる。