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印欧祖語

*kʷoynéh₂

報い

retribution

英語での現れ方

この段階ですでに「支払われる償い=罰金」という具体的な意味を持っていた。ギリシャ語 ποινή からラテン語 poena(罰)へ渡り、そこから英語のこの家族が枝分かれする。古フランス語を経た pain は「罰→苦しみ→痛み」と意味が内側へ移った語で、painful・painless・painfully・painlessly・painkiller・pained・pains・painstaking・painstakingly のように、今では罰の含みがほとんど消えている。

ラテン語の形を保った penal は制度の語彙で、penal・penalise・penalize・penalization・penology。動詞 puniō から出た pun は punish・punishment・punishable・punishing・punished・unpunished で、否定形の impunity は「罰なし」。pine は古英語期に取り込まれた古い借用で、「罰せられて衰える」から「思い焦がれる」へ意味が動いた(pining)。subpoena は「罰の下に」というラテン語句がそのまま名詞になった珍しい例。ひとつの語から、痛み・刑罰・法廷の三方向へ語彙が伸びたと整理できる。