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印欧祖語

*ḱh₂d-

英語での現れ方

「落ちる」を表す語根は、ラテン語 cadō(落ちる)やその派生形を経て、英語の cadcascid などに現れる。cadaver(落ちたもの→死体)、cadence(落ちる調子→韻律)、case(落ちた出来事→事例)、casual(偶然に落ちて起きた→偶然の)のように、出来事が起こることや、落下した状態のイメージへ意味が広がったとされる。

接頭辞が加わると、decid(下へ切り落とす→決める・落ちる)、occid(下へ落ちる→西へ沈む)、recid(再び落ちる)となる。deciduous は季節ごとに葉が落ちるものを指し、occident は太陽が落ちる方向、recidivism は再び悪い状態へ落ちることを表す。フランス語 chute を経た chute は落下用の通路を表し、parachute などにも見られる。

中心のイメージは、重力や支えの喪失によって下へ落ちること。そこから「出来事が起こる」「状態へ落ちる」「決定によって選択肢を切り落とす」といった意味へ展開している。