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イタリック祖語

*kadō

英語での現れ方

核にあるのは「落ちる」で、そこから「思いがけず降りかかる」という比喩がいくつもの語を生んだ。case は「降りかかったこと」=場合・事例、occasion は「落ち合うこと」=機会、accident は「不意に降りかかること」=事故、chance も「(さいころが)落ちること」=偶然。mischance(不運)、chancy(当てにならない)も同じ発想の延長にある。

物理的な「落下」を保つ語も多い。decay(崩れ落ちる→衰える・腐る)、cascade(段々に落ちる滝)、deciduous(葉を落とす=落葉性の)、cadence(声が落ちるところ→抑揚・終止)、そのイタリア語形の cadenza。recidivism は「後ろへ落ち戻る」=再犯、occident は日が「落ちる」方角=西洋で、日が昇る orient と対をなす。cheat / escheat は、持ち主のない財産が領主の手に「落ちる」ことを指した法律語から「だまし取る」へ転じたとされる。