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イタリック祖語

*pets

foot

英語での現れ方

ラテン語 pēs(属格 pedis、足)に遡る語群で、英語では ped が基本形。そのまま「足」を指すのが pedal(足で踏む)、pedestrian(歩行者)、pedometer(歩数計)、pedicure(足の手入れ)、biped・quadruped(二足・四足の動物)、velocipede(初期の自転車)。ここに接頭辞が付くと比喩に移り、expedīre(足枷を外す)から expedite(滞りを取り除く→迅速に進める)・expedition(遠征)・expedient(好都合な手立て)が、impedīre(足を絡め取る)から impede・impediment(妨げ)・impedance(電気の妨げ→インピーダンス)が生まれた。

同じ「足を絡める」語からフランス語を経て来たのが peach の形で、impeach は本来「足止めする→告発する」であり、そこから公職者の弾劾を指すようになった。unimpeachable は「非の打ちどころがない」。俗ラテン語の「歩兵」からは pawn(チェスのポーン、質草として置くの意も)と peon(下働き)が出て、pawnshop・pawnbroker・peonage につながる。注意点として、ギリシャ語で「子ども」を意味する ped- が英語では同じ綴りになるため、医学・教育系の語では「足」と取り違えないこと。