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印欧祖語

*deḱ-

取る/知覚する

to take; to perceive

英語での現れ方

ラテン語 decet(ふさわしい)・decus(飾り・誉れ)系の dec は、decent(受け入れられる→きちんとした)、decency、decorum(場にふさわしい作法)、decorate(ふさわしく飾る)、decoration と並ぶ。dignus(値する)系の dign は dignity(値するもの→品位)、dignitary、indignantly(値しないと憤って)で、古フランス語を経た dain の形をとると disdain(値しないと見なす→軽蔑する)になる。

「受け取らせる」側に立つのがラテン語 doceō(教える)で、doc は doctor(教える人)、doctrine(教え)、document(教えるための材料→文書)、documentary、docile(教えを受け入れやすい→従順な)を作った。ギリシャ語 δοκέω(〜と思われる)・δόξα(見解)側からは dox / dogm が入り、paradox(通念に反する見解)、orthodox(正しい見解の)、heterodox、unorthodox、dogma(定められた見解)が並ぶ。

ゲルマン語系の本来語では tail(tail・dovetail=鳩の尾の形・pigtail)がこの祖形に連なるとされ、twenty・thirty・seventy の -ty(十のまとまり)も同じ系統にさかのぼるとされる。中心にあるのは「受け取る・ふさわしいと認める」で、そこから「教える」「見解」「品位」へ広がった。doc・dec を見たら「受け入れられるもの」というイメージを当てて意味を推すとよい。