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印欧祖語

*h₂m̥bʰi

英語での現れ方

「両方・周りに」を表し、ラテン語では ambi、ギリシャ語では amphi の形をとる。ambiguous は「あちこちへ動く→どちらとも取れる」、ambivalent は「両方に力が働く→相反する感情の」、ambient・ambience は「周りを取り巻くもの→雰囲気」、ambition は「人の周りを回って票を求めること→野心」。ギリシャ語側の amphibian・amphibious は「水陸両方に生きる」、amphitheatre は「両側に客席がある劇場」、amphora は「両側に取っ手のある壺」。

ラテン語 ambulō(歩き回る)からは ambul / ambl の層ができ、amble(ゆっくり歩く)・ambulatory(歩ける・巡回の)・ambulance(元は移動する野戦病院)・somnambulism(夢中遊行)が並ぶ。乳母車を指す pram も、この動詞から作られた長い語を縮めたもの。接頭辞が縮んだ形もあり、amput(周りを切る→切断する)や combust(すっかり焼く→燃焼)がその例とされる。ドイツ語や北欧語の um- も同語源で、umlaut(母音の変異)・ombudsman(苦情を取り次ぐ役)にその姿が残る。