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イタリック祖語

*pendō

吊るす

to hang

英語での現れ方

意味の道すじがはっきりしている語根で、「吊るす→秤に掛ける→重さを量る→金を払う」と順に移った。吊るす側が pend で、suspend(下に吊るす→中断する・停学にする)、append・appendix・appendage(付け足して垂れ下がるもの)、impending(頭上に垂れる→差し迫る)、perpendicular(錘の糸のようにまっすぐ→垂直の)。物理的な「垂れ下がり」がそのまま比喩になっている。

秤と支払いの側が pens で、pension(払われるもの→年金)、expense(払い出し)、compensate・compensation(釣り合わせる→償う)、dispense・dispenser(量って分ける)、stipend、suspense(宙づり→はらはらする状態)。pensive は「心の中で量る→もの思わしげな」で、「重さを量る」が「思案する」に移った例。ゲルマン語に早く借りられた形が spend(払い出す)・spending・spendthrift(浪費家)で、日常語として定着した。フランス語 pois を通った poise・equipoise は「釣り合い」、スペイン語系の peso・peseta は「重さ=貨幣」。