印欧祖語
*bew-
英語での現れ方
この系列は「膨らむ・吹く」という古い意味に結び付ける説に基づく。buckl の仲間は、頬を表す語から、頬当てや盾の中央の突起を指す語を経たものだ。buckle は留め金、buckler は小型の盾、unbuckle は留め金を外すことをいう。turnbuckle は張力を調整する金具。swashbuckler(勇ましい冒険家)や swashbuckling(大胆な・冒険的な)は、盾を鳴らす剣士の呼び名に由来する仲間だ。道具の形や役割から、近い語どうしをまとめよう。
pout は唇を突き出して不満を示すことで、膨らんだ形が手掛かりになる。budge は、沸き立つ泡の動きに関わる語を経て、少し動く・動かすという意味になった。puck は古英語 pūca に続く妖精の名で、puckish はいたずら好きな様子をいう。この妖精名を同じ古い系列につなぐのも一つの説だ。遠い語源のつながりには不確かさがあるため、今の意味は、道具、唇の形、物の動き、いたずらな妖精という具体的な像でそれぞれ覚えるとよい。