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印欧祖語

*welh₁-

望む・選ぶ

to want or choose

英語での現れ方

ゲルマン系の本来語では will が中心で、「望む」という動詞から名詞の「意志」と、未来を表す助動詞の両方が生まれた。willing(進んで〜する)・willingly・willingness とその否定 unwilling・unwillingness、willpower(意志の力)、goodwill(善意・のれん)。wilful / willfulness は綴りの l の数が英米で揺れる語で、「意志が強い」から「わがままな」という悪い意味に振れている。welcome は「望んで来る人」が原義とされ、そこから歓迎の挨拶になり、unwelcome(歓迎されない)・welcoming(迎え入れる)を作った。

ラテン語 volō(欲する)から来た側は硬い語彙を作る。voluntary(自らの意志による)・voluntarily・volunteer(志願者)、volition(意志の働き)・volitional、そして否定の involuntary・involuntarily(不随意の・思わず)。分詞形と結び付いた volen は「〜のように望む」で、bene-(良く)が付けば benevolent(善意の)・benevolence、male-(悪く)が付けば malevolent(悪意のある)・malevolence と、接頭辞ひとつで正反対になる分かりやすい対。voluptuous は「望みを満たす→官能的な」。gallant・gallantry はフランス語の「楽しむ」から来て、「(女性に)礼儀正しい・勇敢な」に落ち着いた。