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印欧祖語

*preyH-

喜ばせる・愛する

to please, to love

英語での現れ方

「愛する・気に入る」を表す語から出た家族で、ゲルマン語側とラテン語側で見た目がまったく違うのが面白いところ。ゲルマン語では「愛する身内→縛られていない」の流れで free(free・freedom・freely・freely 使われる freelance・freeway・carefree)になり、friend(愛する者→友)から friendly・friendship・befriend・girlfriend・boyfriend が生まれた。free と friend が同族というのがこの家族の要点。

ラテン語 proprius(自分自身の)を経た系統が prop で、proper(自分に固有の→適切な)、properly、property(自分のもの→財産)、proprietor・propriety、appropriate・appropriation(自分のものにする→充当する/適切な)がここに入る。proprioception(自分の体の位置の感覚)も同じ発想。演劇の小道具 prop は property の短縮形。

フランク語の「平和」を表す語から出た「平安を乱す」という動詞が古フランス語経由で入り、fra / fray の形で afraid(怯えた)、fray・frayed、affray になった。filibuster はオランダ語の「自由な略奪者」からで、free の仲間が回り道をして戻ってきた語とされる。fr- で始まる本来語と prop- のラテン語系を二本立てで覚えるとよい。