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イタリック祖語

*pattus

英語での現れ方

出発点は「一歩」で、そこから「歩いて通り抜ける」動詞 pass が生まれた。passport は「港(porte)を通る許可」、password は「通してもらうための語」、trespass は「越えて通る→侵入する」、impasse は否定の in- で「通り抜けられない道→行き詰まり」と、どれも「通る/通れない」で説明がつく。

pac の pace は「一歩の幅」という名詞の意味を保った側で、そこから「速度」「歩調」に広がり、pacemaker・pacesetter・outpace は「歩調を作る/上回る」。フランス語やスペイン語から直接入った pas(バレエの一歩)、paseo(そぞろ歩き)は綴りがラテン語形に近いまま残っている。pass を見たら「どこを通るのか」、pace を見たら「どんな歩幅か」と考えると意味が取りやすい。