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印欧祖語

*Hrewp-

壊す・引き裂く

to break, rip apart

英語での現れ方

「破る・引き裂く」を表す語から出た家族で、ラテン語 rumpō の完了分詞を経た rupt が中心。interrupt(間に割って入る→中断する)、disrupt・disruption(バラバラに壊す)、corrupt・corruption(すっかり壊す→腐敗した)、abrupt・abruptly(切り取られたような→突然の)、erupt・eruption(破って外へ出る→噴火する)、irruption、rupture(破裂)が並ぶ。bankrupt は「両替台が壊される」からで、bankruptcy もここに連なる。

ゲルマン語側では「破って奪う」の意味が前に出て rob(rob・robber・robbery)になり、奪い去るという意味の bereave・bereaved・bereavement も同系。そして奪った戦利品、とりわけ剥ぎ取った衣服を指す語から robe が生まれ、robe・wardrobe(衣裳部屋)・bathrobe・disrobe・robed となった。robber と robe が同じ語から出ているというのは意外に感じられるが、「略奪品としての衣服」という一段を挟むと納得がいく。

ラテン語で「踏み破られた道」を表す言い方からは rout の route(道筋)・rout(敗走)・router が出た。loot・looter は同じ祖語からインドの言語を経て入ったとされ、rover(放浪者)や音楽用語 rubato(テンポを崩す)も同族。rupt を見たら「何を破っているのか」を接頭辞から読むとよい。