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ゲルマン祖語

*ub

英語での現れ方

中心にあるのは前置詞・副詞の up で、英語ではこれが二通りの向きで複合語を作る。前に置けば方向や程度を足す語になり(upward・uphill・upstroke・upscale・upgrade的な upkeep・upright)、後ろに置けば句動詞をそのまま名詞にする(startup・pickup・lockup・blowup・linkup・getup・sunup)。後者は「動詞+up で完了・出現を表す」句動詞の意味がそのまま名詞になったもので、start up → startup のように二語を一語に詰めた形だと考えるとよい。

above は古英語 ufan(上から)に by を足した形で、aboveboard(テーブルの上で手を見せて→公明正大な)、aboveground のように「表に出ている」含みを持つ。uppish・uppity は up に形容詞語尾を付けた口語で、「上に出たがる→高慢な」という悪い意味に振れている。evil も同じ語幹から出たとされ、「度を越して上へ→行き過ぎた→悪い」という道筋で説明される。up そのものは易しい語なので、上下の向きよりも「完了・出現・強め」の up を読み取れるかどうかが分かれ目になる。