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印欧祖語

*h₁ey-

行く

to go

英語での現れ方

ラテン語 eō, itum(行く)を通った語が中心で、接頭辞+「行く」で意味ができあがる。transit(越えて行く→通過・移行、transition・transitory)、exit(外へ行く→出口)、circuit(周りを行く→一巡、circuitry)、init(中へ入る→始める。initial・initiate・initiative)、itiner(行程。itinerary・itinerant)がその型。issue(外へ出る→発行・問題)、perishable(すっかり行ってしまう→滅びやすい)、sudden(不意に来る)、commence(始める)もこの系統。ambi は「あちこち歩き回る」で、ambition(票を求めて回ること→野心)と ambient(周囲を巡る→周囲の)に分かれた。

ギリシャ語の現在分詞 ἰόν(行くもの)からは ion が来て、電気を帯びて移動する粒子の名になった(anion は下へ行くもの、ionization・ionized)。ラテン語 comes(com+行く=連れ立つ者)由来とされる count の一群(count・counter・county・account・accounting)も、「随行者」から「伯爵」「州」へ広がった枝で、綴りからは見えにくい。it・ite という短い綴りを見かけたら「行く」を疑い、直前の接頭辞で方向を読むとよい。