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西ゲルマン語

*bī

英語での現れ方

古英語では強勢のある bī(そばに)と、強勢のない be-(接頭辞)が同じ語の二つの姿だった。前者がそのまま by になり、by・nearby・hereby・thereby・byproduct・passerby として今も前置詞・副詞として働く。後者が動詞に付く be で、become・believe・behave・belong・behold・bestow・besiege・betray のように、語幹だけでは使えない動詞を大量に残した。beg / bequ の一群(begin・beginner・beget・begotten・bequeath・begrudge)もこの層。

前置詞・副詞に付いた合成が before / behind / below / beneath(between・beyond も同じ作り)で、いずれも「〜のそばの前・後ろ・下」が出発点。but(be+ūtan=外側で)や above(a+be+ufan)のように、今では分解しにくくなった語もこの家族に入る。be- の付いた語は意味が読み取りにくいので、by と同源の「そばに・すっかり」という感触を頼りに、語ごとに覚えていくのが早い。