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ゲルマン祖語

*ainaz

英語での現れ方

数の「一」から出発して、意味が三方向に広がった語。第一に数そのもの(one・oneness・onetime・someone)。第二に「ただ一つ=ほかに無い」で、only、eall ān から縮まった alone、その変形の lone・lonely・loner・lonesome、そして at one から作られた atone(一つに戻す→償う)。第三に「一つでも」を表す any とその複合 anyway・anywhere・anyhow・anymore・anyplace で、疑問文や条件文の中心語彙になっている。

見落としやすいのが否定の側。ne + ān(一つも〜ない)が nān になり、そこから non- が生まれて、nonfiction・nonsense・nonlinear・nonentity・nonviolence・nonsmoker・nonunion のように、いくらでも新語を作れる接頭辞として定着した。nothing・nothingness も同じ作り。同じ音から only(唯一)と non- の否定の両極が出ているので、「一」を軸に肯定と否定の両側を並べて覚えると整理しやすい。